PRPとは、多血小板血漿(Platelet Rich Plasma)の略語で、血小板を多く含んだ血液を意味します。ケガをしたときに血が止まり、自然と傷がふさがって治るのは、実は血小板の働き。血小板には、傷んだ組織を修復する「成長因子」が多く含まれているのです。そんな血小板の働きを利用して、体が本来持つ修復力をサポートするのがPRP治療です。
患者様ご自身の血液から多血小板血漿だけを取り出し、ひざに注射するだけという手軽さなのに、痛みを抑えるだけでなく、変形性ひざ関節症の進行を遅らせることができます。また、ご自身の血液を使うため、拒絶反応やアレルギー反応などのリスクが少ないことも安心です。
PRP-FD(PFC-FD)注射はPRPから成長因子のみを抽出し、凍結乾燥(Freeze Dry)することで、さらに高濃度化しておりますので自己治癒力を高める成長因子が、PRP治療の2倍以上含まれています。
鎮痛作用や炎症抑制作用、組織修復作用がPRPよりも高いことが最大の特徴です。
PRP-FD(PFC-FD)ひざ関節注射には、濃縮された自家製の成長因子が高濃度に含まれておりますので、痛みの改善のみならず、以下のような様々な効果が期待できます。
当院の岡本慎一理事長は2010年より、PRPの研究を重ねてきました。その研究において、通常は血液の2〜3倍程度の濃縮が限界と言われているPRPを最大10倍まで濃縮することに成功。
その研究結果を発表した2011年、整形外科基礎学会『Orthopaedic Research Society』(アメリカ、ニューオリンズで開催)では、ニューインベスティゲーターアワードのファイナリストに選出された他、2012年には組織再生工学の国際的ジャーナル「Tissue Engineering」でPRP治療に関する論文が紹介されました。さらに2012年にはアメリカにおいて、PRP治療の特許を取得しました。
再生医療等安全性確保法(自由診療・臨床研究の枠組みで再生医療を行うための法律)のもと、特定認定委員会の厳しい審査を通過し、治療提供計画が厚生労働省に受理された医療機関だけが、再生医療を提供することができます。医療法人社団康静会グループの自己多血小板血漿の膝関節内注射に関する第二種再生医療等提供計画も、厚生労働省に受理されており、計画番号(PB3200005)を取得しています。
血小板に含まれる高濃度の成長因子の働きで膝の自己修復機能を活性化。長期的な膝の除痛効果が期待できます。
PRP-FDひざ関節注射はご自身の血液を利用するため、アレルギー反応や拒否反応などのリスクが少なく安心です。
採血と注射だけなので、手術や入院は不要です。低侵襲ということから、ブランクを避けたいプロのスポーツ選手も受けています。
PRP療法は、採血当日にPRP作製から注入まで行うのに比べて、PRP-FD(PFC-FD)療法は、採血後、いったん血小板に含まれる成長因子だけを抽出、無細胞化した上でフリーズドライ加工する点で、作製には約1週間かかります。
PRP-FD(PFC-FD)ひざ関節注射は、成長因子を抽出、無細胞化しさらに濃縮するため、PRPひざ関節注射より痛みを取り除く効果が高い治療法です。
ひざのお痛みの状態をお聞きし、触診により変形や炎症の状態を把握します。症状とお膝の状態から、PRP-FD(PFC-FD)注射の適応であるかを総合的に判断します。
血液検査を行ない、PRP-FD(PFC-FD)作製に必要な血小板が十分に含まれているかを確認します。
※血液検査でPRP-FD(PFC-FD)治療不可となる場合は診察費用のみとなります。
患者様から、約40mlの血液を採血し、ご帰宅頂きます。
クリニックに併設されている再生医療センターでPRP-FD(PFC-FD)を作製します。
(活性化成分抽出/フリーズドライ化)
1週間以降(6か月まで)に注射にお越しいただきます。
注射が終了したら、そのまま歩いてご帰宅頂けます。当日から生活上の制限はなく、お風呂も入っていただけます。
診察料 | 2,000円 | ||
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PRP-FD (PFC-FD)ひざ関節注射 | 片膝 | 1回 | 87,000円 |
2回 | 156,000円 | ||
3回 | 198,000円 | ||
両膝 | 1回 | 148,000円 | |
2回 | 266,000円 | ||
3回 | 355,000円 |
※2,3回コースでは初回にまとめて採血を行います。
※両膝3回コースは、採血量が多くなるため、体格やご年齢などによって承れない場合がございます。
※保存期間は半年となります。
画像診断について
PRP関節注射は、変形性膝関節症の方のみを対象としており、診断にはレントゲン画像が最も有効となります。
そのため、他院で撮影された画像はレントゲンのみお持ち頂くよう、お願い致します。
お知らせ
休診情報、メディア掲載など、赤羽静脈瘤クリニックに関するお知らせを配信しております。
3月13日(土)13時より『再生医療 PRP膝関節注射セミナー』を開催致します。 定員15名までとなります。セミナーは、どなたでもご参加できますので、ご希望の方はお電話でご連絡下さい。 皆様のご参加お待ちしております。
1月16日(土)13時より『再生医療 PRP膝関節注射セミナー』を開催致します。 定員15名までとなります。セミナーは、どなたでもご参加できますので、ご希望の方はお電話でご連絡下さい。 皆様のご参加お待ちしております。
当院の年末年始の休診日は、 12月27日(日)~1月3日(日)までとなります。1月4日(月)より診療を開始致します。 ご不便をおかけいたしますが、ご理解を賜りますよう、よろしくお願い致します。